ネットゲーム
2006-05-22


体調が良くなると、今度は別の問題が出てくる。
人生とは、よく出来たものだ(大袈裟!・笑)。

久しぶりに長男のことを書く。
彼は高校2年生。
性格は私によ〓〓く似ているそうで、いい加減でだらしない(苦笑)。
高校入学とともに楽しい青春時代を送る予定だったのだが、まあ私に似たマイペースな性格の彼は、友達と外に遊びに出るよりも、一日中ネットしていたいというインドア派。
学校が終わるやいなや直行で帰宅、Windowsを立ち上げてネットゲームにつなぐ。

ネットゲームは表向き無料サイトで、ゲーム内容も極めて単純なもの。
数々のテレビゲームを踏破してきた彼にとっては、幼稚園児のゲームのようなものだろう。

しかし、完全にプログラムされたテレビゲームと違うのは、ネットではモニタの向こうに生身の人間がいて、同じようにプレイしているということだ。
今、この国のどこかで、同じ画面に向かっている知らない誰か。
ネットゲームでは、その誰かとチャットで会話することが出来る。
馴染んでくると、グループも出来、そのグループでさらにランクアップしたゲームをしたりする。
これが、仲間意識が重要なようで、グループの誰かひとりが欠けても、ミスしても成立しないような内容らしい。
責任感は大いに結構なのだが、バーチャルな世界がすべてになってしまって、それが一番大事なことになってしまっている。
ネットなど、あやふやなもので、突然回線が切れることもあるだろうし、予告無くサイト自体が閉鎖になことだってある。
決して絶対のものでは無いのに、彼にとってそれはあり得ないし許されないことなのだ。

ネットゲームを始めると長男はそれだけに没頭し、何を言っても動かない。
週末は早朝から夜までずーーっと。
食事をするように声をかけても「今手が放せない」「今やめたら迷惑がかかる」「何でメシ食う必要があるの」と、こうだ。
何分待っても、答えは同じ。
彼の「ちょっと待って」は永遠なのだ。

高校生とはいえ、まだ未成年。保護者に育ててもらっている身だ。
親としての私は、当然言って聞かせる、というか叱る。
ネットゲームをしたいなら、最低限やることをやってから〓
顔を洗う、食事する、風呂に入る〓学生なんだから、勉強も少しはしてる素振りを見せてみる。
オマエだって、好きなことに文句言われたくないでしょう?
お互いニコニコと理解し合おうじゃないの。

ネットをしていないときの彼は素直に「うん、わかった」と言う。
しかし、ひとたび回線が繋がるや、もう何を言っても無駄だし、親に向かって暴言も吐く。
これが昭和の時代なら、有無を言わさずビターン!と平手が飛んで、カミナリオヤジの稲妻が光るのだろうが。
ある意味、情けない両親である。

夫は呆れて「勝手にしろ!」だが、私はしつこい。
そうそう思い通りに世の中渡れやしないのだ、と戦いを挑む。
母、気は強し。
そしてスッタモンダの果て、昨日からネット制限をかけている。

哀しいかな、ゲームなら何でもござれの長男、そればかりに目がいって、パソコンの設定や機能については全くわからないのだ。
そんなにネットゲームが好きなら、そこから高じてパソコンのことをもっと学べば世界は広がるのに。

私だって、オニでは無いよ。
彼が少し色々考えて、どうしたら良いか自分で答えを持ってきたら応じるつもり。
「無線LANを買うからいい」とか「勝手にプロバイダに申し込んでやる」なーんて言ってるうちは、まだまだまだ。

夢中になって突っ走るのは、本当に私に似ていると思う。
だからこそ、気がついて欲しいんだよ、夢中になるためにはどうすればいいのかってことを。
本当に好きなこと、やりたいことを見つけて欲しい。
そのために努力することを知って欲しい。
ひとつひとつ、積み上げて、完成させたときの快感を味わって欲しい。


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